映画『きみの色』、長崎県の各地をモデルとして描かれているアニメ。その中で五島列島が舞台となった場所を紹介します。
フェリーを見送るシーン 「有川港」 新上五島町
映画の中で、トツ子ときみがフェリーを見送るシーンで登場するのが新上五島町の有川港です。
有川港は上五島の北側の表玄関となる港。長崎港、佐世保港などと航路を結んでいます。長崎から有川まで高速船で最短1時間43分、佐世保からは最短で1時間25分の所要時間となっています。
有川港付近を高台から見た風景です。右端に見える防波堤がフェリーを見送る時に立っていた場所かもしれません。
有川はクジラ漁で栄えた町。港の周りにはクジラに関するモニュメントなどがたくさんあります。日本古来の食文化でもあるクジラ漁に関して知ることができるスポット。五島うどんも食べられる「うどんの里」も港の近くにあるのでこちらもぜひ立ち寄ってみては。
有川港
長崎県南松浦郡新上五島町有川郷
バンド練習場 世界遺産の「旧五輪教会」 久賀島
3人がバンド練習する場所として登場する舞台が旧五輪教会です。五島市の久賀島(ひさかじま)にあります。福江島の福江港から田ノ浦港まで定期船が出ています。田ノ浦港から車で駐車場まで約40分、そこから徒歩約10分ほどで旧五輪教会に到着です。
旧五輪教会は現在は教会としては使用されていません。しかし、教会の建物は明治14年(1881)に建てられた貴重な文化財であり、2018年に世界文化遺産の「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する「久賀島の集落」のひとつとして登録されました。
映画の中でバンド練習する場所としての舞台となっている教会内部です。この写真と比較すると映画では実際の室内を忠実に描いているのがわかります。
教会内部の飾り窓などの装飾もきれいな状態で保存されています。
建物を後ろから見るとまったく教会には見えない和風の建物になっているのがわかります。この出窓のような部分が教会内にキリスト像が設置されている部分です。ここは他には類を見ない貴重な造り。
映画のロケ地として教会内部の見学だけではなく世界遺産でもある貴重な建物をじっくり見てみることもおすすめです。
旧五輪教会
長崎県五島市蕨町993-11