朝ドラ「舞いあがれ」の第7週では、舞の幼なじみの貴司(赤楚衛二)が突然失踪。その後貴司は、五島にいることがわかりました。貴司が五島で行った先が大瀬崎灯台でした。このシーンのロケ地となった五島の大瀬崎灯台についてご紹介しましょう。
大瀬崎灯台は福江島の西の断崖にある白亜の灯台
大瀬崎灯台は、1879年(明治12年)に建てられた灯台で、最初に建てられた灯台は解体され現在の灯台は1971年(昭和46年)に再建されたものです。
福江島の西の断崖に建っている大瀬崎灯台は今では観光名所のひとつで、福江島観光では必ず訪れるスポットです
ドラマでは五島に駆け付けた舞と久留美が軽快に走って灯台にたどり着いてましたが、実際はアップダウンのある道をたどります。駐車場から健脚の方でも片道は30分は見ておいた方がいいでしょう。灯台のふもとまで行くにはかなりハードな道のりです。
ただ観光で訪れる方は展望台から灯台を鑑賞するのがほとんどです。展望台の近くまではバスなど車で着けられるのでさほど歩かなくても大瀬崎灯台を眺めることができます。
大瀬崎灯台の歴史には戦争が関わってきます。古くは日露戦争の敵艦発見の報を受信した場所としても知られ、第二次世界大戦中は、南方戦線に赴く兵士を乗せた船がこの大瀬崎灯台の前を通ったと言われています。この灯台が最後に見た日本の地となった兵士も多かったそうです。その兵士たちの鎮魂のために大瀬崎灯台の展望公園には、「祷りの女神像」と鎮魂碑が建立されています。この像の作者は長崎平和公園の祈念像も制作した北村西望氏です。
大瀬崎灯台は、他の映画やドラマのロケ地としても度々使われています。中でも有名なのが、映画「悪人」です。妻夫木聡さん演じる祐一と深津絵里さん演じる光代が逃げ込んだ先となっているのもこの大瀬崎灯台です。