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五島列島宇久島に残るガード下にある昭和の壁画広告

宇久島

五島列島の宇久島には、昭和に描かれた壁画広告がいまでも残っている。壁画広告とは、壁画に直接ペンキなどで描いた広告のこと。都市部ではもうほとんど見ることができない貴重な昭和の遺物が現存している。

昭和初期に描かれたという壁画広告は消滅寸前

宇久島の神浦地区あるガード下には、両壁に描かれた壁画広告がそのまま残っている。当時の商店や船、醤油などを絵画や文章などで描いた広告。いまではこのような昭和に作られた広告が看板以外で残っていることは珍しい。

宇久島の神浦港近くにあるガード下。一見古いガード下にしか見えない。

しかし、このガードをくぐるとその両壁には古い広告の跡が残っている。

部分によってはもうほとんど消えかかっていて箇所もあるが、大方はまだ判別できる。

これは醤油の瓶が書かれてある商店の広告らしい。瓶の様子はいまでもよくわかる。

何回か上塗りされたらしく、文字が重なって見える部分もある。ほとんどの塗料が落ちたことで上塗り部分が判別できるようになった。

ただほとんどの壁画はもう剥がれ落ちる寸前の状態。いま塗料が残っている部分も少しでも触れば落ちてしまいそうな状態だ。このような昭和の文化がそのまま残っている壁画広告はとても貴重。できれば現状からでもいいので保存するなどしてもらえたらと期待する。

五島列島の離島だからこそ残っている昭和を感じられる壁画広告。宇久島に来島することがあれば見学してみてはいかがだろうか。

壁画の全体像は動画でまとめてあるのでご覧ください。