五島列島福江島には、明国から来ていた貿易商のために掘らせた中国風の井戸が残っている。六角井(ろっかくいど)と呼ばれている史跡だ。
六角井は500年近く前に作られた井戸
天文9年(1540年)に東シナ海で活躍していた明国の貿易商が宇久盛定に通商を求めてきた。当時財政難だった藩は、貿易商に住居を与え飲み水や船舶用の水を得るための井戸を掘らせた。そのときの井戸が六角井だ。
六角井は、五島市の住宅街の一角にある。
通常は安全管理のために井戸には網が被せられている。
網の隙間からレンズを向けて井戸を撮影してみた。六角形のきれいな形が保たれている。現在は井戸としては使われていない模様。
六角井は長崎県指定の史跡になっている。五島市にはもう一か所六角井戸がある。