五島列島はもともと相撲が盛んな地域だったそう。何を隠そう五島からは堂々と横綱まで排出している。五島が生んだ横綱と大相撲を振り返ってみよう。
第50代横綱佐田の山は有川町出身
いまでも各島を歩いていると時々土俵があるのを見かけることがある。中通島の有川港ターミナル前の広場にも大きな土俵がある。それもそのはずこの有川町は大相撲の横綱を輩出している。その横綱とは、第50代横綱佐田の山だ。佐田の山は、1956年に初土俵を踏む。1960年に十両昇進、1965年初場所で横綱栃ノ海を破って優勝するとともに横綱に昇進した。
有川港ターミナル前にある土俵。さすが横綱を輩出した町、屋根もついたとても立派な土俵がある。ここでこども相撲大会などが開催されている。
有川港ターミナル前には、佐田の山の銅像が立っている。引退後は出羽海を襲名し出羽海部屋を継承する。第七代相撲協会理事長を歴任。2017年4月に亡くなった。
有川港ターミナル内にある鯨賓館ミュージアムには、佐田の山に関連した展示コーナーがある。佐田の山の化粧まわしや優勝杯、各賞のトロフィーなどが展示されている。下は佐田の山の略歴表。
五島出身での大相撲の関取では、現在の時津海親方が五島市出身だ。現役時代の最高位は前頭3枚目だが、時津風部屋の前親方の不祥事で部屋を継ぐために急遽現役引退し親方になったという経歴を持つ。さらに過去には、五島灘、五ツ嶋、五ツ海、五ッ洋などの五島出身の関取がいた。どのしこ名も五島にちなんでつけられている。
2019年の大相撲初場所現在で五島出身の力士は、新上五島町出身の佐田ノ里(境川部屋)、五島市出身の美登桜(東関部屋)らがいる。これからの五島出身の関取を目指して頑張ってほしい。応援しよう。