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五島列島福江島にある遣唐使船をつないだ「ともづな石」

福江島

遣唐使船が福江島に立ち寄った際に船をつないだ石が残っているという。ともづな石と呼ばれた日本遺産を訪ねてみた。

遣唐使船をつないでいたと言われている石

五島を経由して唐に渡った遣唐使船。船が停泊したとされているのが「川原の浦」。現在の岐宿にある川原と言われている。そこにある石に船の綱を結んだといわれている石がある。これがともづな石だ。

ともづな石の前にある標識。背景にある道路などは埋め立て地で、遣唐使船が来た当時は海だったといわれている場所。

ともづな石は、平成27年に日本遺産に認定されている。

ともづな石は、写真にある小さな建物の中にある。最初この地に来るとどこにあるのか迷うかもしれない。

建物の戸を開けるとこの情景に驚く。石と聞いていたのになにやら祀られている。これは白石観音堂というらしい。肝心のともづな石は下にある。

ともづな石。この小さな石に船からの綱をつないでいたという。しかし、隣家の方によるとこの石は年々と風化によって小さくなっているらしい。昔ももっと大きな石だったということだ。今のうち何かしらの保護が必要なのかもしれない。

下の部分もコンクリートで埋められているが、当時は海岸沿いにある岩だったのだろう。綱をかけるのにちょうどいい位置にあったこの石に綱をかけたということなのだろうか。

ともづな石の解説レリーフ。ともづな石は福江島にある数少ない日本遺産のひとつ。近くに行くことがあれば見学することをお勧めする。