五島列島の奈留島にある高校にはユーミンの歌碑がある。なぜ五島のしかも奈留島にそれがあるのか。歌碑を探りに奈留島へと行ってきた。
校歌がなかった奈留高校にユーミンが曲を贈ったのがきっかけ
奈留島へは、福江島から定期船が就航していて約40分ほどで着く。人口2000人余り。こんな小さな島にユーミンの歌碑がある。
奈留島の中心部に入ると観光案内の標識の中に「奈留高校・ユーミンの歌碑」という文字が見える。島ではこの歌碑もひとつの名所として扱っているようだ。
学校に近づくとこのような看板が見えてきた。高校と小中学校が並んで建っている。島の子供たちは同じ場所で高校まで学べるらしい。
そして、こちらが奈留高校の校門だ。さっそく校門を入ってすぐ左手に曲がると・・・
こちらが今回の目的地であるユーミンの歌碑。初めて目にしたときはなぜだか輝いて見えた。
こちらの看板でなぜユーミンの歌碑があるのかについて説明されている。要約すると奈留高校がまだ五島高校の分校だった時代には同校には校歌がなかった。独自の校歌が欲しいと一人の生徒が当時荒井由実が担当していたラジオ番組に投書した。これがきっかけで荒井由実が「瞳を閉じて」の曲と詩を同校に贈ったという経緯。このことを記念して卒業生など有志でこの歌碑を建立したそうだ。
現在は奈留高校には別の校歌があり、「瞳を閉じて」は同校の愛唱歌として歌い継がれているとのこと。
歌碑の前にはベンチがある。力強いタッチの文字は若さの勢いを感じさせてくれる。ここに座り歌碑を眺めるユーミンファンが想像できる。
歌碑の文字は、荒井由実時代の直筆を用いている。小さな島にあるユーミンの息吹を感じてみるのもよいのではないだろうか。
奈留高校で「瞳を閉じて」を歌うユーミンの番組がYouTubeにあったので添付しておく。