五島列島に一度は行くべき3つの理由

五島列島、聞いたことはあるが実際に行ったことがあるというひとになると少ないかもしれない。五島列島では単なる離島の観光だけではなく、日本列島地勢形成の成り立ちの痕が見れたりや日本の国境などを感じ取ることができる場所でもある。五島列島に行く価値がある大きな3つの要素を取り上げてみよう。

スポンサーリンク

日本列島の成り立ちがわかる地質を見ることができる

五島列島は、日本列島がユーラシア大陸から分離して形作られた地形や地質を随所に残している場所。海岸の至る所には、溶岩が冷え固まったままの姿の石が残っている。活火山も多くあり、地質学に詳しくなくても日本列島が出来上がる痕跡を目の当たりにすると興味が湧いてくる。

上の写真は、福江島にある溶岩流が流れ出したときに表面が波打った状態のまま冷え固まった石。これは、ハワイで多く見られるもので、この状態の石をハワイ語でパホイホイと言う。福江島には何か所かこのパホイホイがある。五島列島は、日本でこのパホイホイを見ることできる貴重な場所だ。

上の写真は、野崎島の火山口跡。五島列島には、火山口が残っている場所がいくつもある。火山の噴火の影響でいまでも赤土の広大な火山口を目の前にすると言葉にはできない迫力を体で感じ取ることができる。五島列島で一度は体験しておきたい場所だ。

小値賀島にあるポットボールと呼ばれる玉石がある海岸にある黒い玄武岩。黒い溶岩に覆われた場所は、見方によってはとても怖くも感じる。これらの玄武岩も火山による溶岩によってできたもの。

国境離島から国境を感じることができる

日本は島国なので国境を見ることはできないと言われるが、国境を感じることができる場所はある。それが国境離島と呼ばれる島だ。国境離島とは、国境線に最も近い島を指す。

上の写真は福江島の大瀬崎灯台付近の海岸。この海岸の先は中国との国境になる。第二次大戦時に戦地に兵を送る船がこの海岸を渡り、この大瀬崎を最後の日本の地として眺めた兵士も多いと言われている。日本で国境を感じることができる場所だ。

中国との国境線が近いこともあり、海が時化たときなどは中国の漁船が五島列島に避難してくることがある。福江島にある港には、上の写真のような中国語による浅瀬への注意喚起の表記がされている場所がある。

気象災害などによる避難として中国船などが港に一時的に入ってくることは仕方がないにせよ、これが軍艦により攻められることを想定すると見方が一変する。実力行使で他国の軍艦などが攻め入りやすいのが国境離島だ。現在の国際情勢などを鑑みると、国境に関してはシビアに考えていかないといけない時代に入っている。五島列島で国境に関して改めて意識してみる機会にするのもいいだろう。

キリスト教伝来の歴史を見ることができる

2018年7月に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は世界文化遺産に登録された。五島列島にはキリスト教伝来の歴史をたどれる教会や跡地が数多くある。

上の写真は、世界遺産として登録された教会のひとつである野崎島にある旧野首教会。現在は無人島となっている野崎島に残る教会。このほかにも五島列島には、世界遺産登録されている教会が全部で4か所ある。

五島列島の潜伏キリシタン関連世界遺産は、観光地ではない。苦難を強いられたキリスト教信者の歴史を物語る場所だ。なぜ信者にとって苦難の時代があったのかは、日本の歴史と照らし合わせてみるとよくわかる。キリシタンの歴史だけではなく、これまでの日本の歩みについて知ることができるきっかけにもなるはずだ。五島列島の訪問から日本の歴史を改めて知るのも楽しいかもしれない。

スポンサーリンク