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五島列島福江島が舞台の小説、エッセイと漫画

福江島

五島列島福江島は様々な小説などの舞台としてこれまで取り上げられている。その中からエッセイやライトノベル、漫画のジャンルで福江島が舞台になっている本を取り上げてみた。五島列島の旅の前後にこれらの本から福江島を楽しんでみるのもおもしろいかも。

くちびるに歌を 中田永一著

五島列島にある中学校の合唱部で繰り広げられる青春ストーリー。歌手アンジェラ・アキのドキュメンタリーをもとに小説化されたもの。

合唱部顧問の女性教師が産休にはいるため同級生でもある女性臨時教師を任せ、赴任する。しかし、その臨時教師は人づきあいは苦手。その臨時教師と生徒たちは様々な場面で衝突するが次第にお互いの気持ちが通じるようになっていくというストーリー。

この小説は映画化もされていて福江島が舞台になり撮影されている。主演の臨時教員役に新垣結衣、生徒役のなかには葵わかなが入っている。

映画の中では福江島の主だった観光スポットとローカルな風景が垣間見られるのも楽しい。五島列島に行ったことがない方が福江島の雰囲気を知るのにもおすすめできる作品。

島へ免許を取りに行く 星野博美著

40歳を超えた著者が思い立って運転免許取得することを決意。合宿で取得できる自動車教習所から五島を選び、初めて福江島に来て免許取得に悪戦苦闘する痛快エッセイ。登場人物の描写が鋭くユーモアにあふれている。

内容は運転免許取得についてだが、島の人たちとの交流や地域の細かな描写から福江島がどんなところなのかを知ることができる。著者が合宿に行ったのは実在する「ごとう自動車学校」。乗馬もできる教習所というのが売りの島唯一の自動車学校。あと、本書によると五島は「出る」らしい。

にっぽん・海風魚旅 怪し火さすらい編 椎名誠著

島旅のエッセイと言えば椎名誠。島が好きな椎名誠が五島について書いたものは意外に少ない。この本の中にあるひとつの章に書かれてあるくらいだ。

「にっぽん・海風魚旅 怪し火さすらい編」なかに「五島列島かけのぼりハシゴ旅」という章で福江島での旅について書いている。エッセイとともに著者が撮影したスナップ写真もみどころ。椎名誠の写真のテーマのひとつに旅で出会った子供たちがある。いきいきとした子供たちが写る写真は見ていて心暖かくなる。しかし、そんな写真を見ていると現在は出会った子供を撮ることも難しい時代に変わったことにも気がつく。

ばらかもん ヨシノサツキ著

五島列島にやってきた東京育ちの若い書道家と島のひとたちの交流を描いた漫画。2018年に18巻の発行で完結している。福江島の出身の作者が故郷を舞台に描いている。

舞台になっているのは福江島。島に住む小学生の女の子と書道家が主役でストーリーが進む。単なる青春ものの漫画ストーリーではなく、福江島での伝統文化も随所に描かれていて島の暮らしが垣間見られるのも見逃せない。漫画のなかで島のひとたちが話す五島弁が小気味よいアクセントになっている。またアニメ化もされて地上波で放送された。

ばらかもん超考察

漫画「ばらかもん」の読者が制作したサブ読本。「ばらかもん」のストーリーにでてくる島独特のセリフや下りなどを解説。それに加えて福江島の名所、名物なども紹介している。「ばらかもん」と合わせて読むと福江島のことがより深堀して理解できる内容。